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中国当局のオーストラリア研究者釈放に すでに帰国

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1999年8月22日
読売新聞

北京のオーストラリア大使館は22日、中国青海省で無許可の住民調査を行ったとして公安当局に拘束されていたオーストラリア人研究者(50)が釈放され、同日、帰国したことを明らかにした。研究者は、北京経由で21日夜に出国した。中国当局は釈放を発表していないが、関係筋によると、出国直前まで公安当局員が同行したことから、事実上の国外退去処分と見られる。

ともに行動し、拘束されたチベット系米国人(29)は、拘束先のホテルから脱走を試み負傷しており、同省内の病院に入院中。2人は、世界銀行が6月に融資を承認した中国政府による貧困救済プロジェクトについて、チベット族住民らへの聞き取りのため滞在中の18日に拘束され、取調べを受けた。

中国当局は、外国人による自由な取材や調査を認めていない。特にチベット族やウイグル族居住地域は、厳重な監視体制化に置かれている。